ホメオパシーとは、今から約200年前にドイツ人の医師 サミュエル・ハーネマン氏によって確立された療法で、日本語では「同種療法」と訳されるドイツで生まれた自然療法です。
海外では知名度の高い療法ですが、日本では少しずつですが広がりを見せており、最近では、ホメオパシーという言葉をどこかで聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。そんな方のためにホメオパシーがどんな療法なのか、詳しくご説明致します。
◎海外では一般的に広く知られているホメオパシー療法
ホメオパシーはドイツ発祥の200年の歴史を持つ自然療法です。海外では医学として認められていたり健康保険が適用されている国もあり、世界では推定10億人が親しんでいるとも言われています。ホメオパシーを愛用している有名人も多く、ロックフェラーや英国王室、ポールマッカートニー、ティナ・ターナー、デヴィット・ベッカム、メッシ、ウサイン・ボルト、ボリス・ベッカー、ポーラ・ラドクリフ等(その他大勢)が愛好家として知られています。
ヨーロッパでは、駅や空港、街中のドラッグストアーで風邪薬を買うような手軽さでホメオパシーのレメディーを購入することができます。
◎「症状を引き起こすものが、その症状を癒す(治す)」
ホメオパシーは「同種療法」とも呼ばれており、「症状を引き起こすものが、その症状を癒す」と考えます。
症状が出ているときに、その症状を引き起こすものをとって、症状を回復させるという考え方です。
「同種療法」とは耳慣れない言葉だと思いますが、実は日本にも昔から存在しており、皆さんも一度は体験したことがあると思います。
◎日本にも民間療法として昔からある同種療法が使われています
例えば、のどが痛いときに生姜湯を飲んで治したことはありませんか?
健康なときに生姜湯を飲むと、ノドがイガイガして痛くなります。しかし、ノドがイガイガしているときに生姜湯を飲むとノドの痛みが治りますね。
同じく、鼻水やくしゃみにはネギを首に巻く、という日本の民間療法がありますが、これはネギが持つ涙や鼻水を出させる働きを利用した同種療法です。科学的にも、ネギには粘膜の新陳代謝を活性化する作用があるということが立証されています。
私たち日本人も昔から、「同じものが同じものを癒す」という同種療法を経験で知っていて、それが民間療法という形で現代まで伝えられていたのでしょう。
◎病気の原因の根本なところに働きかける
このように、症状が出ているときにその症状を引き起こすものをとって、症状を改善させていく療法を「同種療法」と呼びます。
ホメオパシーでは病気にかかった場合、症状を薬によって抑えるのではなく、レメディーというものをとって症状を自然に排出するよう促します。病気の症状は体の浄化作用であり、症状を出し切ることで病気を癒します。
このように、病気の原因を根本からなくしてしまうというのがホメオパシーの考え方です。
逆に症状を抑えることで病気の原因を閉じ込めてしまうというのが現代医学の考え方です。
症状を抑えると、表面的には症状が取り去られたように見えますが、実際は、症状は体内に閉じ込められたままの抑圧された状態です。体内に閉じ込めた症状はバイタルフォース(生命エネルギー)に歪みをおこさせ、その人が持つ自然治癒力を弱めてしまいます。 さらには病状を排出する力が弱まり、より大きな病気を引き起こす原因になっていきます。症状と同種のレメディをとることで、その人の身体自身が症状に気付き、自然治癒力が立ち上がって病気を治癒に導くのです。