9月21日(月祝)日本の農業、食、未来を考えるシンポジウム 公開日 : 2020年9月13日 / 更新日 : 2022年2月11日
日本ホメオパシーセンター神戸西神中央 普段着ホメオパスのかわさき(川崎浩司)です♪
さていよいよ来週に迫ってきました、日本の農業、食、未来を考えるシンポジウム♬
由井とら子会長から大会のあいさつが届いておりますので掲載させていただきます。当日は基調講演として、遺伝子組み換えやゲノム編集、種苗法の問題の根幹について深く切り込んでいかれるとお観ます。
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今回検討されている種苗法「改定」案では、農家が先祖代々行なってきた自家採種・自家増殖が登録品種から一律禁止、権利を持っている種苗企業から毎回買わなければならなくなります。そして違反した場合は、個人農家は1千万円以下の罰金、10年以下の懲役、そして共謀罪にも問われます。私どものような農業生産法人の場合は、違反した場合は3億円の罰金、さらに在来種など登録品種でなくても、遺伝子の検査でなく植物の特性表(目視)での判断を前提に自家採種禁止に違反したということで農家が簡単に訴えられるようなリスクもあります。
また、海外ではハチが遺伝子組み換えの作物の花粉を運び受粉されることで遺伝子が汚染されてしまい、農家のせいでないのに、自家採種で作物を栽培し知的財産権を侵害したとイチャモンをつけられました。
そして農家が特許侵害だとグローバル種子企業に訴えられ、何件もの農家が負けて破産に追い込まれる悲劇が現実に起こりました。
膨大な環境との相互作用の果てに、地球という大きな命の循環の中で役割を担った姿が、一つ一つの植物、動物、昆虫、微生物です。その土台があって、人類との膨大な関わりの中で食料としての作物があります。その種は、人類が守り続けてきた人類共通の財産です。その部分を無視してグローバル種子企業が勝手にF1種や遺伝子組み換えなどの操作を加え、特許、知的財産権を主張することは、地球に旗を立てて、この星は自分のものと言っているのと同じで道を外れています。まして国際条約を結び、国が、生命である種子に、特許、知的財産権を認めることなど、本来ありえない判断です。
一つ一つの植物、動物、昆虫、微生物の生命の物質的現れが遺伝子DNAであると考えています。その生命そのものである遺伝子を、遺伝子組み換え、ゲノム編集などで、人間が勝手に切ったり貼ったりすることは、命の尊厳を無視した自然に対する冒涜であり、その一つの役割を担った生命に対する冒涜なのです。このような人間の傲慢さから生命をいじくり回された作物は、植物がもともともっている人間の精神性を高いレベルで維持するための力が弱くなってしまうばかりか、食料として食べることで人間の精神性を低下させる原因になりかねません。
人間の精神性が低下している背景には、このような不自然な種をはじめとする食の問題が大きいと感じています。
種子を農薬・化学肥料を扱うグローバル種子企業に握られれば、農家は彼らに隷属し、在来種の種の多様性や生命溢れる土壌は失われ、人々は不自然な種子から栽培された農薬にまみれの栄養・ミネラルが欠乏した作物を食べるしかなくなり、病気になるのは必至です。ぜひ自分事として一緒に取り組んでいきましょう。
海外でのグローバル種子企業の横暴と各国の農民や市民との争いを見るだけでも、大事な種子を外資の種子企業に握られることが食糧安全保障上、どれだけリスクの高いかは明らかです。代々続けてきた種子や自家増殖しただけで、違反したとみなされた場合は3億円の罰金と10年以下の懲役。どうして自家採種、タネとりをする農業を続けることができましょうか。あまりにも日本の農家をバカにしたひどい仕打ちではないでしょうか。このような日本の農家や農業を潰しかねないような法律がこっそりと国会で通そうとしています。とんでもない話です。
2年前には都道府県が食糧安全保障のために米、麦、大豆などの主要穀類の種子を安定供給するための後ろ盾となってきた主要農作物種子法がこちらもこっそり廃止されました。さらにそれに先立って、日本の農業試験場などが苦労してきて開発してきた公共の種子の権利や知見を、外資含む民間企業に払い下げることを規定する農業競争力強化支援法まで通されました。
もし、グローバル種子企業に私たち農家の方々が作っている作物(穀物や野菜)の自然な種子の権利をとられた場合、彼らがわざわざ手間をかけてそのような自然な種をとり、販売をしてくれるかはなはだ疑問です。そもそも一企業が一つの種を独占するということは、種を守るという観点にたてばとてもリスクが高いことです。もし権利だけとられて、自然な作物の種が販売されなかった場合、その作物はあっという間に絶滅してしまい、もう二度と手に入らなくなってしまいます。
日本の農家はこんな不条理なことを受け入れなくてはならなくなりました。それにより、今回ゲストで発表いただきまし山田正彦元農相、原村政樹監督が立ち上がり、この秋2つの映画が完成します。この2つの映画の紹介も含め、種子、農業、健康、環境などの問題について、次代を担う子供たちの命にかかわる大事な情報を今回のシンポジウムでは発信していきたいと思います。
今大会では、山田正彦元農相、原村政樹監督には、これらの映画などを通じてもっとも皆さんに伝えたいことを講演していただく他、映画の中でも紹介されている人体へのグリホサートの残留を調査する「デトットクス・プロジェクト・ジャパン」、「食べもの変えたいママプロジェクト『Moms Across Japan』」や、「世田谷区の学校給食を有機無農薬に変える会」の活動も紹介したいと思います。
また、30年ほど前からすでに自家採種禁止の動きに警鐘を鳴らし、自然型農業の普及に取り組んでこられた静岡大学名誉教授の中井弘和先生に今回は記念講演をお願いしています。自家採種や自然農が大切であることの本質的な部分をお聞きいただければと思います。また、新型コロナの下、遺伝子組み換えやゲノム編集技術を使ったワクチンの実用化が検討されるなどさまざまな問題がおきており、豊受クリニックの髙野弘之院長とこれらの問題についても議論していきたいと思います。基調講演の中では、昨年こっそりとひっそりと解禁になった食品の花形ともてはやされているゲノム編集された種子や食品とこれまで問題となってきた遺伝子組み換え(GMO)、その違いについて発表し、また、伝統食が健康を作る、そしてその食の元は伝統的な農業に戻すこと」をモットーとした豊受グループの実践を発表したいと思います。
なお、終了後、18時半から山田正彦先生プロデュースで原村政樹監督のペアで制作され9月に公開される『タネは誰のもの?』が完成し、特別にその上映会も開催できることとなりました。この映画では函南農場の野菜の種とりも取材をうけました。ぜひこちらの映画も見ていただきたいと思います。
種苗法「改定」は、農家だけの問題でなく、食の安全にかかわってきます。結局ツケは国民に、そして子供たちにいくことになります。秋の国会で再提出予定の種苗法「改定」案は、みなで力をあわせて廃案に持ち込まなければなりません。
そのために署名、こちらの映画の上映活動や勉強会開催などにもぜひご協力をお願いいたします。
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みなさまのご参加を心よりお待ちしております!
以上になります♬
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